プライベートバンクを取り巻く環境

 
 
【スイスでは「プライベート・バンカー」は7つの限られた銀行しか名乗れない】
 
 
スイス銀行法で規定されている「プライベート・バンカー」とは何か。
スイスにおいては「Private Banker」という言葉は、厳格に使い分けられており、
誰でも名乗れる名称ではありません。
 
 
スイスにおいては「プライベート・バンカー」という名称は単独または
複数個人やその一族によって経営されている銀行のことを指しています。
これはスイスの銀行法で明確に規定されており、ある一定の条件を満たしている
銀行にだけ与えられた名誉ある「称号」である事はあまり知られていない事実なのです。
 
 
【スイス・プライベート・バンカーズ協会とは?】
 
 
スイスには「スイス・プライベート・バンカーズ協会」なる組織が存在しています。
顧客の資産保全及び資産運用を業務の中心に据えるプライベート・バンカーの
義務及びその位置付けを明確に規定することを目的に1934年に設立されました。
 
 
スイスにおいては同年、スイス銀行法が施行されておりプライベート・バンカーが誇る
長い伝統を法的にも擁護しようという当時の国家的意図を見て取ることができます。
 
 
同協会の本部はジュネーブにあり、老舗のプライベート・バンカーを中心に現在は
7行がメンバーとなっています。
 
 
【今までとこれからのプライベート・バンカーズ協会の役割】
 
 
2014年にスイス・プライベート・バンク協会が設立されるまで、その設立の趣旨は
会員のバンカーが顧客に提供する高水準なサービス内容の維持にありました。
 
 
具体的には主な使命として次の6項目を挙げていましたが、現在はプライベート・
バンカーの立場を代表する協会として会員の意見などをまとめる組織となっており、
その他の役割は、の大手を含む新旧プライベート・バンカーズ11行によって新しく
設立された「スイス・プライベート・バンク協会」が果たすこととなります。
 
 
■プライベートバンクとプライベート・バンキング業界を代表して国内外の金融当局と折衝
■金融行政、関連法案について政府に提言
■他の主要業界団体との積極的な意見交換の実施
■世界の金融センターとしてのスイスの位置付けの維持に注力
■グローバル規模でプライベート・バンカーのイメージ向上を推進
■顧客にデメリットとなるような短期的な会員間の過当競争を抑制
 
 
【「プライベート・バンカー」と名乗れるのは協会のメンバーに限定される】
 

日本ではかなり一般的かつ漠然と「プライベート・バンカー」を名乗るケースが
見受けられます。これは察するに「プライベート・バンキング業務」を行なう
人の事を意味していると思われます。
 
 
しかし、これは少なくともスイスの国内では間違った意味となってしまい、
法律に触れる事となります。
スイスでは「プライベート・バンカーの定義が厳格に決められており、それを名乗るには
スイス・プライベート・バンカーズ協会のメンバーでなければならないのです。
 
 
そしてプライベート・バンカー協会に加盟するためには幾つかの厳しい条件を、
クリアーしなければならないのです。
 

(文責)(株)ジェイ・ケイ・ウィルトン・インベストメンツ
 
 

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