東京電力の株価が保険会社に与える影響

 

 
東京電力(証券コード:9501)の株価が暴落してます。
地震のあった翌週月曜日14日から三日間連続でストップ安(一日で下がる限界値)をつけ、
ちょっと戻しはしましたが、昨日・今日と再び連続ストップ安です。
 
震災前には2,000円あった株価が今では560円と、1/4にまで下がっています。
東電が下がるのは仕方ないですが、東電の株価がある保険会社に強烈なダメージを与えます。
 
第一生命と日本生命です。
投資信託を除くと、第一生命が第一位、日本生命は第二位の大株主です。
保有株数は以下の通り。
 
第一生命:5,500万株(3/29の終わり値で約311億円)
日本生命:5,280万株(3/29の終わり値で約298億円)
 
かなりの金額です。
このお金の出所は、言うまでもなく保険契約をされている皆さんの保険料です。
 
さて問題はここから。
どう考えても、保険会社は今の価格帯で買ったとは思えない。
3/29の終わり値は47年ぶりの安値であり、ここ20年間は2,500円から3,500円を行ったり来たり。
 
もし保険会社が東電の株式を上記の平均の3,000円で取得していたとすると、
3,000円-566円(3/29の終わり値)=2,434円(マイナスの金額)
2,434円×5,500万株=1,338億円(第一生命)
2,434円×5,280万株=1,285億円(日本生命)
 
株式の評価損が第一生命で1,338億円、日本生命で1,285億円もあることになります。
これはかなりの金額であり、保険会社の財務体質を痛めるものです。
ソルベンシーマージン比率や格付けにも影響するはず。
 
今の会計基準は、有価証券の場合取得価格でやることになってますが、
これが新しい会計基準だと時価で計算することになるので、そうすると一気に表に出てくるでしょう。
 
いつも思うけど、なぜ保険会社が株式の様なリスクのある商品で運用をするのだろう。
保険は何十年と将来に渡って支払いを履行しなくてはいけない商品なのに、
景気に左右される株式で運用するなど本来御法度のはず。
 
いわゆる昔ながらの日本の保険会社の多くが、株式での運用を好んでやっています。
自分自身の大切なお金を預けるのに、そんなリスキーな会社にお金を預けたくはないと思う。
またお客様の大切なお金の預け先としても、そんな会社は案内できない。
 
保険会社は過去、株式投資で失敗をし、不動産投資でも失敗をしている。
いい加減学習をしてもらいたい。
 
 

カテゴリー: ブログ,保険

タグ: , , ,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

メールでのお問合せはこちらから